技術・ノウハウの結集。自社製品開発のプロジェクトストーリー。

ProjectStory 技術・ノウハウの結集。自社製品開発のプロジェクトストーリー

始まりはボート製造メーカー様が抱えていた課題から。ボートエンジンのパターン・耐久試験について、今まで人が手の感覚だけでエンジンレバーを操作して試験を行っていたところをどうにかしたい、とのご依頼をいただくことに。人の手で行うが故に、「試験者によるバラつきが多い」「再現試験ができない」「複雑なパターン試験ができない」等の問題が生じ、試験としての信頼性が低かった点を解決するため、サポート装置の開発がスタートした。

3分野共同プロジェクト開始

最初に声がかかったのは機械設計の部署。他社製品はエンジンレバーのワイヤーを機械で引っ張る仕組みになっており、同様な構造を検討した。しかし、突き詰めていくうちにそもそもワイヤーを引っ張る際に、機械的な動きが電子信号に変わる点に注目。それであれば電気(電子信号)で最初から設計した方が良いということで電子分野のエンジニアが参加。さらに電子信号が入ってくると必然的にソフトウェアも必須となり、ここに「機械」「電子」「ソフト」の3分野が集結した。

共同開発は各分野間の調整に苦戦

「機械担当」は電子担当が製作した電子部品を顧客仕様のサイズに収める筐体を作成。A社員は「部品を繋げる作業が苦労しました。電子担当がこのサイズの部品を使いたいという希望に対して、筐体に収まるサイズに調整してもらうこともありました。」

「電子担当」は予算内でコストを抑えながらも、良質なものにこだわっていた。開発コストのやりくりをする中で、「ソフト担当」との連携に苦労。「システムの心臓部であるマイコンの設定では、このCPUでソフトを実現できるか確認してもらいました。」と電子分野のB社員。

それに対し、「ソフトでは初めて使うマイコンだったので、その機能の把握に手間取りました。」とソフト担当のC社員。その後も予想に反した動作が起きることもあり、トライ&エラーでの作業が続く。

簡単ではなかった共同開発。各分野で何度も調整を繰り返し、地道に完成に近づけていった。

トラブル続きの動作確認

出来上がった装置を顧客の試験設備に組み込む動作確認の日。自社で最終確認済の完成品のお披露目だ。

ところが、顧客の設備に接続したところ動作せず。調べると顧客側の設備仕様が、初めに伝えられていたものと異なっていた。B社員が、万一の事態に備えて道具を持ってきていたため、その場で修正して動作に成功。安心したのもつかの間、次はソフトが動作しない。その場で調べて対応し、何とかこちらも解決。このように当日までトラブル続きだったが、製品を納品することができた。

「ものすごい冷や汗だった・・・・」とB社員は語るが、「それもあって、動いたときの喜びもひとしおだった」と皆、笑顔で語る。

やり遂げたことが大きな収穫に。
これからも自社製品の開発に挑戦し続けたい

今回の顧客は、実は他社にも開発依頼をしていたが、難しいと断られていたという。その中で手を上げたのがコーワメックス。「技術的な問題は見当たらなかった。コーワメックスには設計力があると自負しています。」

3分野共同での自社製品開発。当初は“やりたい”という思いだけであったのが、ノウハウや実績を何年も積み重ねてきたことで今回やっと実現した。実際には、スケジュール調整や分野間の進め方、役割分担の明確化など改善点が浮き彫りになった。

メンバーたちは、「反省点を次に活かし、今後も自社製品の開発に積極的に挑戦していきたい」と述べている。コーワメックスではチャレンジ精神を重視し、その機会を常に生み出し続けている。

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