自動車のボデー系製品は、高級車から大衆車まで幅広い車種に搭載される製品で、主に快適性と利便性の向上を要求されます。またグローバル対応も必要となります。

特に、施錠/開錠やカーセキュリティーに関わる機能が多いため、設計内容は他製品より機密性が高くなっています。また、ユーザの利便性を高める機能も多いことから、設計時はユーザの使われ方を検討したきめ細かな検討が必要になります。

求められる機能

セキュリティー

サイバー攻撃に対する脅威は年々増大しています。車載ネットワークの脆弱性を狙った攻撃にも対抗できる様な製品開発が求められます

低消費電力

電気自動車の開発を進めるにあたり、消費電力は1回の充電で走行できる距離にも影響を及ぼすことが予想されます。駐車中も車両の状態監視を行っているため、消費電力を押さえる機能は重要性を増しています。

高信頼性

すべての機能がどのような状態でも機能することが求められます。車室内の温度環境が変化したとしても、必ず作動できるように設計します。

開発の容易性

幅広い車種に搭載される製品のため、開発はかなりのバリエーションが発生します。ソフトウェアはモジュール化、ハードウェアは標準化し組み合わせることで、複数のバリエーションに対応できるよう設計を行っています。

スマートシステム

スマートキーの電波を用いて、正規ユーザを認証し、ドアを開錠できる状態にする機能です。車両の盗難に関わる製品なので、非常に高いセキュリティ品質が求められらます。
近年ではスマートフォンをデジタルキーとして活用するシステムの開発が進んでおり、当社も取り組んでおります。

ボディコントロールモジュール(BCM)

各種ライトやドアロックなどの機能を統合させた製品で、CANやLINのゲートウェイ機能を持ちます。
スタンバイ時のバッテリー消費を抑えるための低消費電流化にも当社は対応いたします。

TPMS

TPMSとは、Tire Pressure Monitoring System(タイヤ空気圧監視システム)の略で、タイヤの空気圧や温度を送信機内のセンサーで測定し、その情報を無線で車体側の受信機に送信し、ドライバーに異常を知らせるシステムです。