当社の開発事例をご紹介します。

株式会社アイシン様

超微細水粒子変換技術「AIR(アイル)」を活用した美容機器の量産向け基板の最適化

Hydraid(ハイドレイド)、WINDSCELL(ウィンセル)は微細な水粒子「AIR」プロジェクトから生まれた美容機器。AIR(アイル)は株式会社アイシンが開発した、空気中の水分子から超微細水粒子を産み出す技術で、この技術を活用した非接触型の美容機器としてHybraid、WINDSCELLが開発されました。サロン向け髪用途のHydraidは、クラウドファンディングMakuakeにて先行施術体験の応募を募り、目標金額の4倍を超える応募が集まり、現在、サロン業界で大きな注目を集めています。また、美容クリニック向け肌用途のWINDSCELLは2022年12月からの販売を予定しています。

クライアントデータ

株式会社アイシン様
開発製品: Hydraid (ハイドレイド)/WINDSCELL(ウィンセル)

当社の開発範囲

当社はHydraidの機能試作であるプロト機を品質・コスト・部品調達性などにおいて量産可能な設計にすべく、基盤開発を担当。また、同AIR技術を用いたクリニック向けWINDSCELLの開発も進めており、この両製品の基板の共通化を支援しました。

工程、活用技術

基板開発要件定義
VA/VE
回路設計
部品選定
アートワーク設計
リジット基板製造
回路検証評価
ソフト開発要件定義
組み込み開発
メモリ制御
液晶ディスプレイ
GUIX
QSPIフラッシュ

お客様の声

株式会社アイシン
イノベーションセンター AIRビジネス推進室 岩田 知晃様

株式会社アイシン
イノベーションセンター AIRビジネス推進室 岩田 知晃様

Hydraidプロト機開発では、AIRの有効性検証を主目的とし、機能に特化した基板回路を短手番で作りました。それを今回量産するにあたって、品質担保・コスト低減を行いつつ、如何に早く立ち上げるかが課題となっていました。社内リソースでは対応しきれず、他の委託会社からも日程遵守が困難とのことで断られ続けて困っていた中、コーワメックスさんからは、日程内でやりきるためのプロト機ベースでの改良提案をいただき、開発を受けていただきました。開発の中でも、電子部品の入手性の問題から、幾度となく代替検討が必要になりましたが、ひとつひとつ丁寧に周辺回路を含んだ仕様の理解をいただき、代替提案をたくさんいただきました。結果無事にHydraidを立ち上げることができ、とても感謝しております。またWINDSCELLの立ち上げでも一緒になって検討いただき、Hydraid次期モデルとの共通基板化も考えた回路設計もスピーディに対応いただき大変心強く感じております。

今後の展開

Hydraidの次期モデルの開発が始まっています。また、WINDSCELLの試作のアップデートも予定されていますので、当社はそちらも担当してきたいと思っています。この開発プロジェクトでは、自動車の車載システムの開発経験を活かすことができました。今後も当社のデバイス開発の技術をモビリティ分野以外の分野でも活用していきたいと思います。