マリン分野の開発でヤマハ発動機とのパートナーシップを強化いたします

ヤマハ発動機株式会社 様

オートバイや船外機、ボート、水上オートバイ、雪上車、エンジン、発電機、産業用機械などの製造・販売を行う。これらの製品は社会インフラ、レジャー、アウトドア、産業用など、多岐にわたる分野で使用され、モータースポーツや環境への取り組みも含め、革新的な技術を用いて全世界に事業を展開しています。

船外機構造開発分野

船外機開発における構想設計から量産設計、量産後の品質保持対応などの各工程においての開発をおこないます。

構想設計、詳細設計、3Dレイアウト検討、振動・強度等各種構造解析

制御システム開発分野

新規操船システムの機能要件、法規要件、ユーザー要件等の様々な要件を踏まえながら、多機能で複雑なシステム開発をおこないます。

システム機能配置検討、制御仕様書/要求仕様書の作成、システムテスト及び評価

電動船外機開発分野

電動船外機本体の開発から、操船、通信システムに加えて、今後広がりを見せる電動化に関連したシステム開発など、新製品分野での開発支援を強化し、マリン版CASEの実現に向け、サポートします。

電動船外機構造設計、電源システムの仕様検討、制御回路設計、システムレイアウト設計など

ヤマハ発動機 株式会社
マリン事業本部 開発統括部 先行開発部 電源グループリーダー
水島 義博様

当グループのミッションは、マリンの電動化製品を量産化することです。マリンの電動化はまだ新しい分野であり、多くの企業が研究開発に取り組んでいますが、量産化にはさまざまな課題が存在しています。製品を設計するだけでなく、市場で提供するためには品質の確保とコストの検討が不可欠であり、量産化には多くの困難が伴います。
当部署は設計開発に従事していますが、担当する開発領域は幅広く、モーターやインバータ、DC/DCコンバータなどの電動システム、電池や充電器などの電源系の開発に加え、電源製品と電動部品をつなぐ配線設計や艤装設計、さらには全体を統合するシステム開発も含まれます。
開発上の主な課題は、マリンの電動化製品や電源制御の専門知識を持つ技術者が少ないことです。多くのメンバーが専門外から移動してきたため、専門家が不足し、適切な情報に基づいた設計検討が不十分な部分がありました。
マリン製品の電動化技術は自動車の技術と類似していますが、独自の要件や規制が存在し、乗り物の特性やエンドユーザーの使い方など異なる要求もあります。そのような技術分野の専門家として、コーワメックス様には電動システム、電源制御、システム開発、配線全般に関与していただいています。このように幅広い分野で協力してくださる企業は当社にとって非常に貴重な存在です。
ヤマハ発動機の電動化製品開発の一部はコーワメックス様の技術協力に支えられており、今後もさらなる協力を期待しています。ヤマハ発動機は環境計画2050を推進し、2030年までに船外機の電動化比率を21％にする目標を掲げていますので、そのためには電動船外機の開発を加速し、新しい操船システムとの連携を強化することで、市場に新しい価値を提供していきます。
コーワメックス様には、職種にとらわれないトータルな開発サポートを期待しています。電動製品開発の主要パートナー企業として、持続的な開発協力をお願することで早期に品質の良い製品を市場に送り出したいと考えています。